こんにちは。ナラシカ(@NaraDeer_)です。
2019年1月6日、映画「ボヘミアン・ラプソディ」がゴールデングローブ賞の作品賞と主演男優賞の2冠を獲ったことで更に話題になっていますね。
受賞前から話題になっていた映画だったので、受賞のちょうど2日前に私も映画を見てすごく感動し、衝撃を受けました。そしてこれは必ず映画館で見るべき映画だな、と感じました。
本記事では、まだ映画を見ていない方へ是非映画館で見てほしい、その感想と映画の魅力を伝えていきます。
ネタバレを含みます。真っ白な状態で映画を見たい方は、この先は読まない方がいいかもしれません。
伝説のロックバンド「Queen」の歴史を描いた映画
映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、伝説のロックバンド「Queen」のサクセスストーリーと、リードボーカルのフレディ・マーキュリーの生前の苦悩を描いた歴史を映画化したものです。
Queenというと、誰もが聞いたことのある名曲が非常に多いです。
「Bohemian Rhapsody」「We Will Rock You」「We Are The Champion」など、Queenの活躍した時代とは全然違う世代の私でも、曲を聴けば思わず口ずさむ名曲ばかりです。
実際に私もQueenの特別なファンというわけではなく、話題の映画という理由で見に行きましたが、
「これ、Queenの曲だったんだ。」という曲が上映中に次々と流れてきました。
天才たちの成功の軌跡と苦悩が詰め込まれた、ファンでなくても最後まで楽しめる映画でした。
フレディ・マーキュリーの生き様から考える「人生で大切なこと」
自身のバンドの大成功、その後に待っていたのは世間からの向けられる目線との闘い。そして全てを分かり合えない仲間との日々だった――。
正直に言いますが、フレディ・マーキュリーが独特のセクシャリティを持っていて世間から罵られていたことや、HIVで亡くなったことすら知りませんでした。
フレディ・マーキュリーが亡くなったのは私の生まれる前ですから、ファンでない一般人から見ると名曲そのものしか残っていなかったんですね。
そんな私にとってはその事実と、彼の劇的すぎる人生に衝撃を受けました。自分のバンドが大成功を成し遂げる中、徐々に気付き始める”性”の価値観。
どれだけ成功をあげていても、それを公言することで周囲の関係は崩れ、世間からは追及の強い言葉が向けられる。また、それに反発するかのように更に自分の意思を剥き出しにしていく。
大切な人を失い、バンドの仲間との関係も悪くなる。そんな時に告げられる”HIV”の診断結果――。
これは時系列を含めて映画の脚色も多少入っているそうですが、HIVの宣告を受けるシーンでは私も茫然としてしまいました。完全に映画の世界に入っちゃってましたね。。。
特に印象的なのは宣告を受けてからの行動。
「残り少ない命だと気づけば、今日どんな行動をして、誰にどんな言葉を発するだろう。」
そう強く思わされました。劇中のフレディは、気持ちがバラバラになったQueenの仲間にHIVの事は言わず
「もう一度、自分にチャンスをくれ」と伝える。
病気だから、ではなく対等な立場で再スタートしたかったのだろう。なんてカッコいい生き様だろう、と思いました。
そして大切な友人(恋人)を探して会いに行き、家族にも正直な気持ちを全て伝える。
人生において大切なことが、この宣告シーンから最後までにかけて描かれているなあ、と私は感じました。
ラストのワンカットライブ映像が本編!
この映画のなによりも見どころと言える、ラスト20分のライブシーン。実際映画でのシーンの長さは13分程度だそうだが、映画を見た方には分かるであろう、ライブエイド出演20分間のライブだ。
フレディ・マーキュリーを演じた主演ラミ・マレックの意向により、全てワンテイクで撮ったとのこと。当時のフレディ・マーキュリーが感じた感情をそのまま映像にしたい、との思いからワンテイクを希望したようだ。
私は最後のこのライブ映像を見て、そこに至るまでの映画の物語を全てつなげる名シーンだと感じました。
なにより、このライブ映像にはもう食い入るように見ていた。歌詞にフレディの葛藤や苦悩が込められている。そして圧巻のパフォーマンスをそのまま再現している。
「ああ、これを見るための映画だったんだなあ。」
と強く思わされました。
また、これは劇場の設備、臨場感でないと味わえないド迫力のパフォーマンスです。
まだ映画を見ていなくてライブシーンを身体中で感じたい方は、可能な限り映画館で見ることをオススメします。
2019年1月10日時点ではまだまだ全国多くの映画館で上映中です。
ゴールデングローブ賞の作品賞・主演男優賞を獲得しましたので、まだ少し長く上映してくれるかもしれませんね。
一部メディアのアカデミー賞の予想作品にも挙がっている「ボヘミアン・ラプソディ」。何度もしつこいようだが、映画館での鑑賞を是非オススメします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。